わたしたちの  ”幸のいる家”  づくり

”幸のいる家”のお施主様である奥様から、たくさんの想いをお話頂きました。

みなさまにもご紹介できればと、ご協力頂きました。

 

衣食住の一つである住まいは、生きる為に欠かすことのできない要素です。

皆様にも、きっと素敵な思い出や想いがありませんか?

 

 

”幸のいる家”
”幸のいる家”

バックナンバーはこちら →  1.住まいへの想い

2. 子どもとの暮らしが始まる?!

 

私達夫婦には4歳になるひとり娘がいます。

 

彼女の存在に気がついたのはアメリカから帰国して3週間ほど経った頃でした。

私達夫婦は結婚してからというもの子どものいない暮らしが随分長く、アメリカ駐在時期には「きっと夫婦二人だけの人生なのだろうな。」と思いながら生活していました。

帰国後の生活をあれこれ話し合っていた私たち夫婦にとって、彼女の登場は本当にうれしい誤算だったのです。

その出会いが私達家族の生きる場所を変えることになりました。

今思い出すと娘もお腹にいながら『自分達らしい家づくり』に一役かってくれていたのだと思います。

 

娘の誕生
娘の誕生

『アメリカ暮らしの中で』

 

アメリカでの生活は良い意味で自分自身や相手を見つめなおす時間を持てたと思います。これまでとは環境も住まい方も考え方も全く違うアメリカでの生活は、自分達がどんな暮らし方を望んでいるのか細部にわたって考るきっかけをたくさん与えてくれました。

 

前回でもご紹介いたしましたが、森の中の我が家は本当に私達の心を癒し、支えてくれたのです。「帰国したら終の棲家を持とう!」と何度となく話し合ったものでした。風がとおり、美しい緑を眺められる家、あのダイニングルームのような心やすまる空間を実現できたらどんなに良いだろう!小さくてセンスの良いスッキリとした家を・・・と。

 

生活面でも多くのことを気づかされました。例えば食文化、食習慣の違いからくる室内空間に対する考え方の違いです。アメリカではオーブン料理や電子レンジを多用しているようで、日本人のように火や水を多く使い、調理に時間をかけるようではありませんでした。それは建物にもしっかり反映されていて、なんと換気扇がないのです。あってもレンジ台の真上からペーパーフィルターを巻いたパネル越しに油煙を吸い込み、すぐ上から室内に排気するだけのものでした。よって、普通にフライパンで炒め物を作っただけで室内が油くさくなるわけです。魚を焼くなど大変なことになります。そしてシンクもとても小さいものでした。野菜は洗って包丁でいろんな形にしつらえて使うというのではなく、既に洗浄されカットされている野菜をそのまま鍋やフライパンに放り込んで調理する感じでした。食器は食器洗い機で洗うのが当たり前のようで、食器はほとんどが食洗機対応のものがお店に並んでいます。そのため、シンクに多くを望まなくなったのでしょう。

 

それととにかく大量生産、大量消費の経済システムにおどろきました。一個の商品を値引きして売るという感覚ではなく、価格はそのままで手に入る商品の個数を増やしお得感を出すのです。特にその傾向は食品や日用雑貨に強くでており、まとめ買いが当たり前なので食品庫や物品庫が必要になってくるのです。よって、たくさんの吊り戸棚がついた大きなシステムキッチンの他に必ず食品庫がどのお家にもあります。


このようにキッチン周りを取り上げてみても日本とは異なる点がいっぱいありました。日本との違いを感じるたびに「自分達はどうしたいのか」ということを考えさせられました。それらがより自分達らしい住まいを考えることに繋がったと思います。外国でくらさなくとも、「自分達はどうしたいのか」という意識で周囲に目を向けていくことは何時でもできることです。そうすることによって、住まいへの見方考え方はどんどん幅広く豊かなものになっていくと思います。

 

森の中の我が家
森の中の我が家

『子どもと私達の家って?』

 

そうして私達夫婦は自分達らしい家づくりに夢を膨らませ、実現しようという強い意思を持つことになりました。それが、子どもがやってくる!ということがわかり、それらの想いをより具体的なものとして感じることになりました。「さあ、時は来た!」とでも申しましょうか。


ところが子どもが生まれるとなると、これからの自分達の人生の歩みについても改めて考えさせられることがいっぱいありますね。仕事や自分達夫婦のこと、それぞれの家庭がもついろいろな事柄など、これまで以上に向かい合わなければならないことがいっぱい出てきます。「この子とともにどうあることが私達の幸せなのか。」と。


そこで私達は夫の実家のある浜松で生きる道を選びました。娘との出会いが自分達の進む道を大きく変えることになったのです。「さあ、我が家を建てよう!行動に移そう!」ということになったのですが、どこから始めればいいのか正直戸惑いました。どこに建てるのか、建売物件にするのか、それとも土地から探して注文住宅にするのか・・・。夫は大学からずっと浜松から離れて生活していましたし、私も他県出身で浜松は右も左もわからないということもあり、気持ちばかりが焦っていました。本当に自分達らしい暮らし方ができるか否か、不安と期待が入り交ざった状態でした。


そこで私達はアメリカ生活でのことを思い出し、初心に帰って我が家に望むことは何なのかじっくり話し合うことにしました。どんなに抽象的でもかまわないので思いつくことをどんどん言葉に出してみました。そうしていくうちに家を考えることを通して私たち家族が生きていくうえでゆるがない大切なものが見えてきたのです。それを軸としてしっかり持ちながら活動していけば道はおのずと開けてくると思えたのです。そうやって自分達らしい家づくり活動を始めていきました。