用途 :専用住宅
構造 :木造2階建
延床面積 : 191.34㎡
[木の家デザインコンクール 最優秀賞受賞]
[第14回静岡県住まいの文化賞 受賞]
-CONCEPT-
「以前はマンション暮らしでしたから、家を建てるなら自然が身近に感じられ、木の香漂う家に住みたいと思っていました」と、御施主さん。柱や梁、天井に使われているのは、蓬莱杉や天竜杉などの地元材。壁は珪藻土を用い、玄関や家の周囲なども、コンクリートは使わず土を固めた三和土にした。目にふれるところ、そして手で触れる所は、すべて自然素材で造っているといっていいだろう。
室内の空調も、自然の力を利用したものだ。「フィッツソーラーシステム」を採用。「冬の寒さが厳しい時だと、暖房をつけていないと家の中が冷えびえした感じになるでしょう。この家はそれがないんですね。夜になっても、ほんのりと暖かさが保たれていますから快適ですよ。」「部屋の中にいても四季の移ろいを敏感に感じ取ることが出来るんです。周りの風景の延長上に、わが家があるという感じ。ここで浜名湖の四季に浸りながら、この辺りでとれたものを楽しむんです。それにはおいしい酒と仲間が不可欠。バックは空間全体を包む柔らかい光と、ビリー・ホリディやケイコ・リーのボーカルで十分ですね。」と御施主さん。自然と決して対立しない、風と光に満ちた空間は極上のひと時を生み出しているようだ。